Emacs上でEmacs Lisp式を評価したいことがあります。
例えば、関数の定義を変更した後にそれを有効にするために、initファイルに設定を追加した後に有効化するために、変数の設定を一時的に変更したい場合など、Emacs Lisp式を評価します。
Emacsは、Emacs Lisp式を評価するコマンドがいくつかあります。それらを次の表に示します。
コマンド | 説明 | コマンド名 |
---|---|---|
M-: | Emacs Lisp式をミニバッファで読み取り、評価して値をエコーエリアに出力する | eval-expression |
C-x C-e | ポイント前のEmacs Lisp式を評価して、値をエコーエリアに出力する | eval-last-sexp |
M-x eval-defun | ポイントの後またはポイントを含むdefunを評価して、値をエコーエリアに出力する | - |
M-x eval-region | リージョンのすべてのEmacs Lisp式を評価する | - |
M-x eval-buffer | バッファーのすべてのEmacs Lisp式を評価する | - |
M-:をタイプしてミニバッファに式を入力すると、入力した式が評価されます。
M-:やC-x C-eに前置引数を付けると、エコーエリアではなく、カレントバッファのポイント位置に結果を挿入します。