きっかけ
自作の分割キーボード(Aurora Sofle v2)を組み立てている最中でも、正直「完成品の分割キーボードってどれくらい快適なんだろう」という好奇心はずっとあった。パーツ選定やファームウェアの調整に時間をかけるのは楽しい一方で、「とりあえず箱から出してすぐ使える」体験がどれほど違うのか、一度比較してみたかった。
そんなタイミングで見つけたのが、JezailFunder Japanで販売されている Cornix LP という40%配列のロープロファイル分割キーボード。価格は29,500円(税込)。左右間もケーブルレスという完全ワイヤレス仕様に惹かれて、思い切って購入してみた。
スペックをざっと確認
購入前に公式ページで確認した主なスペックはこんな感じ。
- 配列:40%(コンパクトな省キー数レイアウト)
- 筐体:6063アルミ削り出し、サンドブラストアルマイト仕上げ
- スイッチ:Kailh Choc V2(Spring/Mist。Whiteモデルはミストのみ)
- キーキャップ:独自形状のLAK PBTキーキャップ(Whiteモデルのみv2)
- テンティング:6°・12°・18°・24°の4段階を本体に内蔵
- 接続:USB-C有線+Bluetooth(最大3台まで切り替え可能)
- バッテリー:リチウム電池650mAh(片側あたり)
- キーマップ変更:ブラウザ完結のVialに対応
- カラー:Silver/Black/Orange/Green/Whiteの5色展開
ロープロファイルのアルミ削り出しボディで、この価格帯というのが率直に驚いた。自分でSofleを組んだときの部材費(コントローラー、OLED、プレート類…)を思い出すと、金属加工まで含めてこの価格に収まっているのはなかなか強気な設定だと思う。
触ってみた印象
完全ワイヤレスの分割という体験
左右をケーブルで繋がなくていいというのは、想像以上に机の上をすっきりさせてくれる。自作機だとTRRSケーブルの取り回しを地味に気にしていたので、そこが完全になくなるのは新鮮だった。左右の間隔や角度を気分で変えられるのも、肩幅や姿勢に合わせて微調整できて良い。
テンティングが本体内蔵なのが地味に嬉しい
自作キットだと、テンティング用のスタンドやアクセサリを別途用意することが多いが、Cornix LPは6°〜24°の4段階を本体だけで完結できる。ネジや別パーツを足す必要がないので、セットアップの手間がひとつ減る。
LAKキーキャップの打鍵感
中央がなだらかに盛り上がった独自形状のLAKキーキャップは、指先が自然とキーの中心に収まる感覚があり、隣のキーへの誤入力が減る印象を受けた。ロープロファイルのChoc V2との組み合わせで、キーストロークは浅めだが、そのぶん指の移動距離が短くて済む。
キーマップ編集はVialでブラウザ完結
自作機ではQMKのソースを書き換えてビルドし直す作業に慣れているぶん、Vialでブラウザから直接キーマップを編集できるのは正直かなり楽だった。マクロの割り当ても含めて、専用ソフトのインストールなしで完結するのはありがたい。
自作機との比較で思うこと
Sofleを自分で組んでいる身からすると、Cornix LPのような完成品は「調整の自由度」こそ限られるものの、「今日から快適に使える」という即効性で明確に勝っている。ファームウェアをいじる楽しさと、届いてすぐ本番投入できる手軽さは、そもそも比べるものではなく、用途によって使い分けるものなのかもしれない。実際、片手だけ切り離してショートカット専用デバイスとして使えるという紹介もあり、自作機とは違った運用の幅も感じている。
まとめ
- 40%ロープロファイル×完全ワイヤレス分割というのはやはり机上の自由度が高い
- テンティングが本体内蔵なのは地味に便利
- LAKキーキャップとChoc V2の組み合わせは誤入力が減る感覚あり
- Vialでのキーマップ編集は自作er目線でも普通に楽
- この価格帯でアルミ削り出しボディはコスパが良い
分割キーボード沼にハマっている人にも、これから分割キーボードを試してみたい人にも、選択肢として十分検討する価値があると感じた一台だった。
現在のキーマップ



