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AutoHotKyeで英語配列キーボードのIMEのオン/オフを別のキーに割り当るて

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前回、「Windows10で日本語配列のキーボードを英語配列として使う」の記事で日本語配列のキーボードを英語配列に変更して変態の仲間入りをした私ですが、英語配列のとき、1つだけ気に入らない点があります。それは、IMEのオン/オフを切り替えるのにAltキー+半角/全角キーという2つのキーを入力しなければならないことです。変態シリーズ(?)第2弾として、IMEのオン/オフというアクションを1つのキーで実現する方法を紹介したいと思います。

調べたところ、AutoHotKyeで実現できそう

いろいろ調べた結果、AutoHotKyeという海外製のフリーソフトを使えば、1つのキーでIMEのオン/オフの切り替えをできることが分かりました。AutoHotKyeは、複数のキー動作を1つのキーに割り当てたり、キーの割り当てを変更したり、その他キー操作を便利にするさまざまな機能を持ったソフトウェアです。世の中にはキーを入れ替えるソフトは多数ありますが、キー操作に関して言えばこれほど自由度が高いソフトはなかなかないのではないでしょうか。日本語のドキュメントとしては、以下のWebサイトが詳しく説明されていましたのでご紹介しておきます。

Webサイト名: AutoHotkey Wiki
URL:http://ahkwiki.net/Top

何は無くとも、AutoHotKyeのインストール

まずは、AutoHotKyeをインストールしていきましょう。

ダウンロード

AutoHotKyeは以下の本家のWebサイトからダウンロードできます。インストーラ版とZIP版の2つがありますがどちらでも構いません。お好きな方をダウンロードしてください。

Webサイト名: AutoHotkey(本家)
URL:http://ahkscript.org/

インストール

インストーラ版ならダウンロードしたファイルダブルクリックしてインストーラ―を起動するだけです。ZIP版は解凍して適当な場所に配置すれば完了です。ZIP版の場合、拡張子.ahkのファイルをダブルクリックしたときにAutoHotkey.exeを実行するように関連付けを行っておきましょう。インストーラーでインストールした場合は関連付けされているはずです。拡張子.ahkのファイルはAutoHotkeyのスクリプトファイルです。

IMEのオン/オフを別のキーに割り当てる

さて、IMEのオン/オフのアクションを割り当てるキーですが、前回、日本語配列キーボードを英語配列に変えたので、いくつか使わなくなった(使えなくなった)キーがあります。今回はそのうちの無変換キーに割り当てることにします。英語配列のキーボードを使っているなら、余っているキーは無いでしょうから、右Altキーなど普段あまり使わないキーがあれば、それに割り当てれば良いでしょう。

AutoHotKyeの主な機能は、あるキーが押されたときにスクリプトを実行することです。スクリプトは自由度が高くさまざまなことができます。今回はあるキーが押されたときにIMEのON/OFFのイベントが発生するようにしますが、ほかの使い方に興味がある方はご自身で調べてみて下さい。

スクリプトを作成する

ではAutoHotKyeのスクリプトファイルの作成に取り掛かりましょう。今回は無変換キーが押されたときにIMEのON/OFFのイベント発生が発生するようにスクリプトのファイルに定義します。他のキーに割り当てる場合やスクリプトファイルの書き方についてはAutoHotkey WikiKを参考にしてください。

スクリプトファイルは単なるテキストファイルです。拡張子を.ahkとして任意の名前でテキストファイルを作成します。私はremap.ahkという名前で作成しました。このファイルに以下の1行を追加します。

vk1Dsc07B::vkF3sc029

vk1Dsc07Bは無変換キーを表しています。vkF3sc029は日本語キーボードの全角/半角キーに相当します。つまり、これで無変換キーを押した時にIMEのON/OFFのイベントの発生をシミュレートできるわけです。

上記を記述したら文字コードをUTF-8(改行コードはWindows標準のCRLFでOK)で保存します。

スクリプトファイルを実行する

スクリプトファイル(remap.ahk)を実行するにはファイルをダブルクリックするだけです。ファイルの関連付けができていれば、スクリプトファイルが実行されて、無変換キーを押すとIMEのON/OFFが実行できるようになります。

なお、スクリプトは実行され続けますので、明示的に終了しない限りこの動作は有効なままです。AutoHotkeyはタスクトレイに常駐しますので、終了したい場合はタスクトレイのAutoHotkeyのアイコンを右クリックして終了させます。

Windowsの起動時にスクリプトを実行したい場合は、スタートアップフォルダにremap.ahkを放り込んでおけばOKです。

これでおしまいとなりますが、如何でしたでしょうか?AutoHotKyeは本当に様々なことができますので、いろいろ試してみるのも楽しいと思います。

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